化反応系において，clとep630との熱硬化反応が最 も低温で進行し，得られた硬化物のガラス転移温度と 熱分解開始温度が，共に最も高いことが判明した。 3.4 ε-カプロラクタムとエポキシ樹脂類の熱硬化 反応機構 これまでに著者らは，clとep－828との熱硬化反 開環重合とは、文字通り環が開くことで重合が進む反応様式のことを指します。 広い意味では付加重合になり、二重結合も、二員環が開くことで反応が進む開環重合 ともいえます。. ε-カプロラクタム（イプシロン カプロラクタム、ε-Caprolactam) はアミド、ラクタムの一種。分子式は C6H11NO、分子量は 113.16で、融点 69 ℃、沸点 267 ℃。別名 2-ケトヘキサメチレンイミン、2-オキソヘキサメチレンイミン、アミノカプロン酸ラクタム。ヘキサンの両端がアミド結合でつながった構造をしている。6-ナイロンの原料として知られる。 Online ISSN : 2424-1830 Print ISSN : 0386-2151 ISSN-L : 0386-2151 ε-clとl-laの共重合体の合成を確認できた （figure 4）。 次に、ε-clとmma の共重合を行い、異な る重合機構で進行するモノマー同士でもランダ ム重合するかを調べた。 ε-cl、mma、tbzl をナスフラスコに入れ、 溶媒にthfを用いて0°cで24 時間反応を行っ 環が開くには、どこか環の中に切れやすい部分が必要です。

重合機構を次のように示している50)。 停止反応は触媒酸アニオンとの反応によるもので,ア ニオンの安定性が分子量を支配する。成長段階はオキソ ニウムイオン型のフラン核のα位ヘモノマーが親核的 に攻撃してエーテル交換反応が起る。重合の遷移状態は 反応速度に関する,以 上のデータを基にして,ナ イロン重合反応の広汎なシミュレーションが可 能となった。 1.緒 言 ε-カプロラクタムの開環重合反応が,開 環,付 加,縮 合の三つの基本反応より成り立っていることは広く認め

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